PoCを投資戦略に変える。DXを再設計する。

AIやデータ、DXに投資しているのに、成果が出ない。

技術的な成功は報告されるが、事業にはつながらない。

それはAIやDXそのものではなく、プロジェクト構造の問題かもしれません。

📝 PoC:Proof of Concept、ビジネスアイデアの検証活動

サービスの概要

✅ 重視していること

本サービスでは、PoCやDXプロジェクトを投資として機能させるための支援を提供しています。

以下の3点を重視しています:

  1. 「ビジネスの検証」としてのシナリオがあるか
  2. ROIを前提とした確実性投資と、探索的な不確実性投資とを区別しているか
  3. 再投資につながる資源のフィードバックがあるか

このようにプロジェクト構造を俯瞰する視点を関係者が持つことで、 技術実験化や実行の目的化を回避できます。

DXを投資戦略として理解し、事業を支えるチームの育成にご関心があれば、ぜひお声がけください。

✅ 支援内容

以下の要点について理解を促すことで、投資の成功をゴールとしたプロジェクト設計能力の獲得を支援します。

  • ビジネス検証シナリオの不在に気づく方法と、シナリオの要点
  • 短期成果と長期成果が生まれるメカニズムの再確認と、その両立のためのポートフォリオ視点
  • 再投資の流れを作るプロジェクト設計の要点
  • DXと事業のコントロールの関係の設計の要点
  • 上記が欠けた場合にどのようにプロジェクトが失敗するか、というバッドプラクティスの構造的理解

✅ 対象

  • プロジェクト責任者
    • 予算や目的の企画または承認する方
    • 設計と審査の精度を高めたい方
    • プロジェクトのリスク評価、軌道修正の視点と支援がほしい方
  • 現場リーダー
    • PoCを推進する方
    • 状況分析とエスカレーションの精度を高めたい方

ほか、DX推進部門、経営企画の方にもおすすめです。

✅ 提供形式

  1. セミナー・勉強会
    • 少人数の勉強会型
    • 問題に気づく・考える能力の向上
  2. アドバイザリー
    • 個別対話型
    • プロジェクト構造の修正と判断支援

DXにおけるプロジェクト構造の歪み

以下は、DXやPoCにおいて、プロジェクト構造の歪みを見過ごしてしまっている典型的なパターンです。

本サービスでは、こうした状況においてプロジェクト構造の歪みを事前〜早期に発見し、軌道修正する視点を提供しています。

⚠️ ケース1:AI・データに投資しても成果が出ない

  • 「AIとデータがあれば何かが起きる」という前提で進行する
  • ビジネスシナリオが存在せず、コンセプトと予算が結びつかない
  • 問題定義は曖昧なままで、技術導入だけが進んでしまう

🤔 本サービスを受けたリーダー・チームの視点の例

  • 「当たりのないくじ引き」になっていないか?
  • 解決する問題がなく、手段だけが先行している状態ではないか?

⚠️ ケース2:成功の報告はあるが、事業としての進展を感じない

  • 技術実験としては成功、だが経営上の手応えがない
  • 成功やDX予算の自己目的化、報告しやすい成果の追求
  • PR成功の時点でプロジェクトが解散、または失速や責任者の交代

🤔 本サービスを受けたリーダー・チームの視点の例

  • 「予算の消化」と「業務改善完了」は本当に成功といえるか?
  • プロジェクトは、実際に事業に何を生み出したのか?
  • 成功が目的化していないか?

⚠️ ケース3:投資が事業や組織の成長につながらない

  • 先行コストだけが発生し、組織が疲弊
  • 実装には成功しても「再投資設計」がなく、事業が発展しない
  • 事業が想定外にコンパクト化していることに気づかない

🤔 本サービスを受けたリーダー・チームの視点の例

  • 資産やキャッシュは再活用されているか?そもそも実体が生み出されているか?
  • このビジネス検証とその成果は、成長戦略になぜ、どのように寄与するのか?

サービスの詳細

セミナー・勉強会

対象:プロジェクト責任者・現場リーダー

形式:少人数講義/対面中心

内容:DX、PoCが投資として機能する/しないプロジェクト構造の理解を深めます。DXの失敗がどのように引き起こされるかについて、新しい視点を持つと共に、俯瞰でそのメカニズムを理解します。

期待効果:(1) 責任者の方は企画の設計・審査の精度向上、(2) 現場リーダーの方は状況分析とエスカレーションの精度向上を、それぞれ期待できます。

アドバイザリー

対象:プロジェクト責任者

形式:1~2名/対話形式/定期またはオンデマンド/オンライン可

内容:投資として見た場合のDX・PoCプロジェクトの構造と、そのリスクの把握、ビジネスのための技術翻訳を支援します。主にAI・データ領域を対象とします。

期待効果:(1) 結果が投資に寄与しない、実行が目的化してしまうようなDXプロジェクトの予防と、軌道修正を期待できます。(2) また、DX企画の提案が事業に与える影響を、より深く理解することも可能です。

💡 はじめての方には、まずはセミナー・勉強会形式をおすすめしています。

少人数での対話を通じて、PoCを投資として捉えるための構造的な視点や論点を共有し、現状の取り組みを見直す足がかりとしていただけます。


より本質的・中長期的な視点について

いわゆるDX疲れや「DXによって、かえって事業運営が苦しくなってしまうパラドックス」といった問題を題材に、DXの構造的な矛盾に関する内容の整理と書籍化を進めています。

このような問題を扱っています:

  • DXによってかえって経営が苦しくなる仕組み
  • イノベーション支援が画一化や非成長を生み出す構造
  • 属人性の排除が逆にブラックボックスを生む矛盾
  • DXを進めても事業開発が停滞する理由
  • 税制度や自治体運営とDXとの構造的な不整合
  • DX支援者側の事業構造がもたらす不整合性 など

まだ準備段階ではありますが、セミナーや座談会、勉強会のようなかたちでの展開も検討中です。

つきましては、

  • ✅ 独立系書店/NPO/研究機関/企業内勉強会などとの連携先を探しています
  • ✅ 内容に関心を持っていただけた方からのご連絡・ご紹介も歓迎しています

このテーマに共感いただける方、また流通や勉強会づくりなどにご興味のある方がいれば、ぜひご一報ください。

ご一緒できる可能性を、ざっくばらんにお話できればと思っています。


読み物・参考記事

代表者紹介

Masa|PoC戦略アドバイザー/事業統治構造アドバイザー

PoCの構造設計やプロジェクトリカバリーを多数経験し、技術・課題解決・事業構想を一貫したシナリオとして統合する意思決定支援に注力。

グローバル系コンサルティングファームや国内最大級の社会インフラメーカーにて、データ戦略・事業統治・プロジェクト推進に従事。大手企業・公共インフラ領域でのプロジェクト推進、50名規模のマネジメント、パフォーマンス改善支援など、技術と組織の両面に通じた実務経験を持つ。

>> これまでの活動実績と経歴について、こちらで紹介しています。